
目次
ターゲット設定とペルソナ作成 ~SNSマーケティングを成功に導く基本ステップ~
自社製品のPRを考えるとき、その商品を販売したい「ターゲット」や「ペルソナ」を考える機会は多くあると思います。
ただ、実際にそれが頭に浮かんでも、実際の広告媒体には反映されていない、考慮された宣伝ができていないという課題に直面してしまう機会は多いのではないでしょうか。
この「ターゲット」「ペルソナ」が具体的に何を指し、何の役に立つのかを理解して実践することで初めて顧客を理解することができるでしょう。
今回は、ターゲットとペルソナの違いとそれぞれの考え方についてみていきましょう。
ターゲットとは?
ターゲットとは、あなたのサービスや商品を届けたい「顧客層全体」を指します。より広い集団を対象にし、主に次のような特徴で定義されます。

ターゲットの定義例
- 属性: 年齢、性別、職業、年収、居住地などのデモグラフィック情報。
- 行動パターン: 趣味、興味関心、購買行動、SNS利用状況など。
この記事では例として、自然由来の化粧品を取り扱うスキンケアブランドを運営するSNS運用担当として考えていきます。
- 性別: 女性
- 年齢層: 20~30代
- 関心事: オーガニックコスメ、時短スキンケア
- SNS利用: Instagramを中心に活用
ターゲットの役割
ターゲット設定はマーケティングの「大枠」を決めるものであり、主に次の場面で活用されます。
- コンテンツの方向性: 全体的な投稿テーマやビジュアルの調整。
- 広告の配信設定: 地域や年齢を基に広告を表示。
SNS運用担当をやっていれば、ここまではなんとなく想像がつきます。しかし、ここで止まってしまうことも多いのではないでしょうか。
この大枠の中で、更にコンバージョンに至ってほしいユーザーを絞り込み、理想の顧客像とは何かを深堀りしていきましょう。
ペルソナとは?
ペルソナは、ターゲット層の中から抽出した「理想的な顧客像」を詳細に描き出したものです。ターゲットよりも、より具体的でリアルな人物像を設定することを目的としています。

ペルソナ作成のポイント
ペルソナは、ターゲットをより深く理解し、具体的な行動や価値観を把握するために作成します。
今回はスキンケアブランドとして定めたターゲットに合わせて、最も理想となる顧客像を考えていきましょう。
項目 | 内容例 |
---|---|
名前 | 山田花子 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | IT企業のマーケティング担当者 |
年収 | 500万円 |
居住地 | 東京、渋谷区 |
趣味・興味 | カフェ巡り、ヨガ、散歩 |
SNS利用状況 | 毎日寝る前に Instagram を1時間ほど見る |
課題やニーズ | 忙しい朝でも簡単に使えるスキンケア商品を探している |
ペルソナの役割
ペルソナ設定は、マーケティングの「具体化」に役立ちます。
- コンテンツ作成: どんなトーンやデザインで投稿を作るかを明確にする。
- カスタマージャーニーの設計: 顧客がどのように商品に出会い、購入に至るかのプロセスを想定する。
ターゲットとペルソナの違い
項目 | ターゲット | ペルソナ |
---|---|---|
定義 | 商品やサービスの対象となる顧客層全体 | ターゲット層を具体化した理想的な顧客像 |
特徴 | 幅広く、集団的 | 詳細で、個人的 |
情報の粒度 | 年齢層や性別など、大まかなデータ | 名前や趣味、行動パターンなど、個別の詳細情報 |
活用場面 | 広告配信や全体的なコンテンツ戦略の設定 | コンテンツの方向性や細部の調整、具体的なマーケティング施策 |
目的 | 広い集団にアプローチ | より具体的でターゲットに響く戦略を設計 |
自社製品を誰に向けて発信したいか、という目的で考えられるターゲットとペルソナですが、考える目的や活用場面が似ているようで異なります。
それでは、それぞれはどのような場面で活用できるのでしょうか。
実際のマーケティングへの応用
ターゲットとペルソナを連動させた戦略の例
SNSを運用する際に困るのが、
- 何を投稿するのがいいのかわからない
- 適当な時間にアップしておけばいいの?
- ハッシュタグは何を付ける?
というような課題です。これらも、ペルソナに設定した人物の需要を満たすように
- Instagram投稿内容: 忙しい朝にぴったりなスキンケアの5分ルーティン動画
- 投稿の時間帯: 花子さんがInstagramを見る21時~23時に集中して配信
- ハッシュタグ戦略: #時短スキンケア #オーガニックコスメ #朝のルーティン
と明確な戦略を立てることができます。
SNSはとりあえずアップロードしておけばいい、というものではありません。ユーザーの興味関心とは離れた内容の投稿は、むしろフォロワーを手放す原因になっているかもしれません。
また、コンテンツの質が低いと企業のブランドを損ねる原因にもなります。
自社が発信したい情報を一方的に押し付けていませんか?確かに、SNSで自社の商品やサービスを知ってもらいたい、というのが企業の願いです。しかし、それとは裏腹に広告的な投稿や関心のないコンテンツは、ユーザーは邪魔に感じてしまいます。
今一度、ユーザーのニーズに立ち返って本当に求めれているコンテンツは何かを考え直してみてはいかがでしょうか。
【無料】ペルソナ作成ツール
オンラインツールを活用してペルソナを作成することもできます。
ペルソナ作成ツール | テンプレを使って無料でペルソナ作成

https://www.hubspot.jp/make-my-persona
画面に表示されるステップにしたがい入力を進めていくだけで明確なプロフィールを作成することができます。
操作がかなりシンプルで使いやすいため、初めての方にオススメです。
AI支援のペルソナ生成ツール【ペルソナAI】

AI がペルソナを自動で生成します。
- ペルソナのキャッチコピー
- 入力されたペルソナを文章化した概要文
- ニーズ(利用検討の理由)
- 抱える課題(サービスで重要視したい点)
- ペルソナのゴール・シナリオ
ペルソナの詳細からゴール・シナリオに至るまでコンバージョンまでの流れを意識しながら顧客像を把握することができます。
※作成にはログインが必要です。まとめ
ターゲットとペルソナは、SNSマーケティングの成功を支える両輪です。ターゲットはマーケティング全体の方向性を決める大枠を提供し、ペルソナはその中での具体的なアクションを導くガイドラインとして機能します。
この2つを適切に活用することで、SNS戦略はより一層その質を高めます。
ターゲットを知り、ユーザーの動向に目を光らせ、魅力あるコンテンツを作成することがSNSマーケティング攻略のカギです!
お問い合わせ
ターゲットやペルソナを設定してみたけど、なかなか魅力あるコンテンツを作れないという場合は、コンテンツ制作を外注する方法も考えましょう。
プロの撮影や編集技術で、より魅力ある商品をPRするのも有効です。SNS運用のプランが決まれば、あとはコンテンツを作成するだけです。
アプライドのSNS運用代行では、取材、撮影、コンテンツ制作、投稿、運用までトータルにサポート可能です。
広告運営やアクセスレポートを活用すれば、SNSでの集客の成果も確認できます。SNS運用にお困りなら、是非ご相談ください。